極楽寺跡石塔群
ごくらくじあとせきとうぐん
地図(広域中域詳細
Google Mapで表示

 宇治町にある石塔群である。この地はかつて「極楽寺」と呼ばれた寺院のあった場所で、周辺にあった五輪塔、宝篋印塔、地蔵菩薩、道祖神など620基余りの石塔を昭和39年(1964)頃に付近の住民の方々により1か所に集められた石塔群である。
 石材は主に粒状石灰岩で、五輪塔が大部分を占めている。大きさは総高50㎝未満から150㎝以上に達するものまであり、中には水輪に一仏、四仏を半肉彫するものもある。組み合わせは入り乱れている。これらが供養塔、石造墓塔として造立されはじめるのは鎌倉時代のことであるが、これらの五輪塔は室町時代のものと考えられている。