玄賓土仏
げんぴんどぶつ

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 土仏は室町時代から庶民にひろまった十三仏信仰によって作られた小さい土製の仏である。年忌によって供養する仏が違っており、不動明王・観音・阿弥陀・地蔵など13種類の土仏がつくられたが、この土仏は知拳印を結んでいて、裏の梵字などから大日如来と考えられる。高さ11㎝、幅7㎝、厚さ3.5㎝と極めて大きく、珍しい。400年~500年前のものと推測される。明治30年(1907)頃、玄賓谷より大小多数の土仏が出土した。土地の人々は競って発掘し、祭祀仏として大事に所有しているといわれている。