御鋒神社のスギ
みさきじんじゃのすぎ
地図(広域中域詳細
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 高倉町飯部の御鋒神社はJR伯備線方谷駅より3㎞ほど高梁川下流にある大杉の木立の中に所在する。大杉の木立の下は高瀬舟の船頭たちが恐れた難所であった。備中松山城主の水谷勝宗が猪狩りの帰途、この瀬にかかると、船頭が岸辺に立つ二又の大杉に恭しく拝礼をした。その理由を尋ねると、船頭は「大杉の根元に祀られている御鋒様を拝むと危難を免れます」と答えたので、勝宗は社殿を造営して寄進したと伝えられている。御神木の樹齢は1,500年といわれる。社殿の棟札には「貞享元年甲子卯月吉祥日 御奉行宮田長吉忠長 大願主松山城主水谷左京亮勝宗並出羽守勝美」(1684)とある。