遣迎二尊板碑
けんげいにそんいたび
地図(広域中域詳細
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 有漢町土居地区の旧県道沿いにあり、正尺屋敷の入り口にあたり、お大師巡りの八番札所明開寺と呼ばれる場所である。ここに小堂が建ち、その中に祀られている。
 高さ98㎝、幅は上部が26㎝、下部が32㎝の板碑である。頭部は三角の山型で、正面上部に発遣の釈迦如来、来迎の阿弥陀如来立像を刻み、下部の建碑の趣旨・年号が「右志者為父死十三年 見在長為母也 嘉元四年八月時正」(1306)と彫られている。作品の優れた出来栄えと年号などから井野行恒の作に違いなく、願主は秋庭氏であろうとされている。