成羽陣屋町常夜灯
なりわじんやまちじょうやとう
地図(広域中域詳細
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 成羽陣屋町の町人街には、それぞれの区割りとなる小路の辻に祭神が祀られ、安全のための常夜灯がともされていた。現在4つの常夜灯が残っている。
 五軒屋小路の常夜灯は、高さ210㎝の自然石製で、「金比羅大権現」と刻銘してある。磨耗して建立年は不明で、町並みの整備により現在地に移転したといわれている。高松屋小路の常夜灯には「嘉永元年六月吉日建立」(1848)と刻銘してあり、高さ291㎝で燈明格子の原型がよく保存されている。金屋小路の常夜灯は高さ280㎝で木框の燈明格子をもち、「金比羅大権現」「文政十一年十月吉日」(1827)の刻銘がある。乗越小路は武家丁と町人街の境界となる小路であり、常夜灯は高瀬舟の舟着場寄りにあったといわれている。高さ210㎝、建立年は不明である。