辰口八幡神社絵馬
たつくちはちまんじんじゃえま
地図(広域中域詳細
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 万葉集以後、平安時代中期頃までの三十六人の著名な歌人とその秀歌を藤原公任が選び、寛弘7年(1010)頃、「三十六人選」というものがつくられたが、その三十六人が歌仙として尊敬され、三十六歌仙と称せられ、歌道をたしなむ人の師表として伝えられている。
 辰口八幡神社には、この三十六歌仙の絵馬が一枚をのぞき、ほぼ完全に保存されている。
 「奉紙御神前三拾六歌仙」と板書きがあり、西江源之助の10枚をはじめ、8人が36枚を分担奉献したと記されている。奉献年月日は読みとりがたいが、嘉永の年号が読みとれることから、少なくとも150年は経過していると考えられる。絵師は不明である。
 36枚のうち歌人伊勢の作が一枚欠けており、奉納者等の名前・枚数・奉納年月などを記した表紙1枚を加えて36枚ある。