穴門山の社叢
あなとやまのしゃそう
地図(広域中域詳細
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 穴門山神社の社叢で、周辺の渓谷を含む約10haの広さで石灰岩の岩盤の上に巨樹が生い茂っている。植物の種類も多く、昭和5年(1930)の調査によると、438種類が記録され、現在では市内屈指の原生林となっている。山の頂上部は赤マツ林となり、クマザサが下草となっている。
 谷を下るにつれて、木の種類も多くなり、ケヤキ、トチの木、カエデ、カツラなどの高木層をつくり、その下には多種類の低木が茂る。温暖で湿気にも恵まれ、草木、シダ類も生育盛んである。
 神社前のカツラは目通り3.3m、根回り8.9m、高さ30m、推定樹齢700年の巨木で県下第3位の大きさを誇る。谷にはブチサンショウウオ、新緑の頃はモリアオガエルなどの生息がみられる。