縄文注口土器
じょうもんちゅうこうどき
地図(広域中域詳細
Google Mapで表示

 原瀧山岩陰遺跡の発掘調査のきっかけとなったのが、この注口土器である。戦後間もない頃に、原瀧山岩陰遺跡下方の斜面から出土したものといわれており、出土地点は岩陰状を呈していたらしい。
 土器は壺形の肩部に注口を付け、その反対側にジョッキ状の把手を付けた形のものである。注口部と口縁部の一部が破損し、肩部から胴部にかけての表面の一部が剥脱している以外は、ほぼ完形である。高さ12.8㎝、胴部最大径14.5㎝、口径約7㎝を測る。縄文時代後期のものと考えられる。