大光院薬師如来像
だいこういんやくしにょらいぞう
地図(広域中域詳細
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 大光院は、中世に袈裟尾城主赤木氏の菩提寺であった。
 薬師如来像は大光院の本尊として祀られている。像の高さ85㎝、座幅60㎝、奥行55㎝、肩幅51㎝、顔の高さ26㎝、顔幅20㎝で、檜の寄木造りである。地方色がやや目立つが造立時の面影を残している。左手先や薬壺に後の補足、右手の指に修理の痕跡が認められる。光背・蓮華座は製作時と同時でないとしても古い様式を伝えている。玉眼から考えると、脇侍の毘沙門天・不動明王像より新しく、鎌倉時代以降のものであると推定される。脇侍と比較して力強さが感じられ、優作である。