重林寺の梵鐘
じゅうりんじのぼんしょう
地図(広域中域詳細
Google Mapで表示

 重林寺は、曹洞宗善福寺末で、元亀3年(1572)善福寺第五世誉の創立であるが、昭和22年(1947)に焼失し、鐘楼のみが残された。
 梵鐘は青銅製で、総高73㎝、口径46㎝で、銘文によると、建国布邦和尚在住の宝永6年(1709)に東油野村金吉の又市なる人物が寄進したもので、作者は、河内の鋳物師の流れをくむ備中新見の鋳物師河内守吉田与ヱ門尉 藤原宗定と刻まれている。
 形状は、口縁部が比較的張り出しており、池の間には蓮池に咲いた蓮華が鋳出されているのもおもしろい。