田原のカヤ
たばらのかや
地図(広域中域詳細
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 カヤは、イチイ科の常緑針葉高木で雌雄異株であるが、本株は雌である。
 春には緑色の小花が群がって咲き、秋には緑色の種子をつける。翌年秋に褐色に熟して、食用油・灯火油・頭髪油などがとれる。また、蛔虫や十二指腸虫等の駆除薬として効果があるといわれている。材は優美で碁盤、将棋盤、将棋駒等に供され、また腐り難いので、桶類、風呂桶等にしたり、戦前には建築用材として利用された。
 カヤの根回りは460㎝、目通りは主幹350㎝、枝張り東西15.5m、南北15m、樹高約22m、推定樹齢500~600年とみられ、この種の樹木では近郷に類をみない巨木である。