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「夫婦岩」の高梁市指定天然記念物への指定について

ページID:0020126 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月1日更新

 令和6年3月12日に開催されました教育委員会において、「夫婦岩」が高梁市指定天然記念物に指定されましたので、お知らせします。

指定の内容

 1 指定する文化財の名称  夫婦岩(めおといわ)

 2 指定種別        高梁市指定天然記念物

 3 所 在 地       高梁市成羽町布寄2603

 4 指定理由        

    「夫婦岩」と呼称される石灰岩の巨岩は、眼下に成羽川を見下ろす標高約
   400mの断崖上に屹立する2つの岩塊(夫岩:高さ約12m 妻岩:高さ約
   16m)である。
    夫婦岩が所在する木ノ村地域は、古生代石炭紀からペルム紀(現在より約
   3億5920万年前から約2億5100万年前)にかけての石灰岩が分布し、
   その西端部が西に向かって屏風のように細くのびた尾根を形成している。その
   尾根部の節理に沿って水による縦方向の浸食が進行した結果、複数の塔状地形
   が形成され、不安定となった岩塊は崩落し、崩落を免れた岩塊が石塔として残
   ったものが夫婦岩と考えられる。近隣の類似例としては、「豪渓」(国名勝、
   総社市槇谷・吉備中央町岨谷)の花崗岩地形の「天柱石」がある。
    このように、夫婦岩は石灰岩の風化と侵食による自然の貴重な造形物であ
   り、石灰岩地形や吉備高原の地史を考察する上で、その学術的史料価値が高
   いため。

写真

 夫婦岩