備中松山城は、天守の残る唯一の山城であり、天空の山城と呼ばれるように、山の上にある山城です。お城に登るには、どうしても山道を歩く必要があり、高齢の方や足の不自由な方にとっては、登城が厳しいとの声も聞こえてきます。
そうした状況から、高齢者や足の不自由な人でも登城できるように、観光地で定番の人力車の代わりに「駕籠」を活用して登城する仕組みづくりに取り組んでいます。
備中松山城の駕籠が完成し、備中松山城二の丸でお披露目会を行うとともに、試乗会を行いました。
当日は、アルミ製の駕籠を製作いただいた日軽形材株式会社 広澤社長から目録の贈呈ののちに、駕籠にご試乗いただきました。
また登城のサポートとして、アシスト補装具で協力いただいているダイヤ工業株式会社(岡山市)にもご参加いただき、駕籠の担ぎ手の負担軽減を図るアシスト補装具を持ってきていただき、担ぎ手が装着しました。
ダイヤ工業株式会社 プレスリリース<外部リンク>
さらに、このお披露目会は、中国電力株式会社がおこなっている「地域を盛り上げよう課」の企画に採用され、当日はSTU48のメンバーの大谷満里奈さんと榊美憂さんが応援に駆け付けてくださり、試乗会のお手伝いをしてくださいました。
中国電力「地域を盛り上げよう課」<外部リンク>
エリア | 放送局 | 日にち | 時間 |
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岡山・香川 | OHK岡山放送 | 12月20日(日曜日) | 11時45分~11時50分 |
KSB瀬戸内海放送 | 12月26日(土曜日) | 22時55分~23時00分 | |
RSK山陽放送 | 12月26日(土曜日) | 18時55分~19時00分 | |
広島 | TSSテレビ新広島 | 12月11日(金曜日) | 22時52分~22時55分 |
HOME広島ホームテレビ | 12月16日(水曜日) | 20時54分~21時00分 | |
RCC中国放送 | 12月20日(日曜日) | 11時24分~11時30分 | |
山口 | KRY山口放送 | 12月18日(金曜日) | 22時54分~22時57分 |
YAB山口朝日放送 | 12月23日(水曜日) | 23時10分~23時15分 | |
TYSテレビ山口 | 12月26日(土曜日 | 18時55分~19時00分 | |
島根・鳥取 | TSKさんいん中央テレビ | 12月13日(日曜日) | 17時25分~17時30分 |
NKT日本海テレビ | 12月19日(土曜日) | 11時40分~11時45分 | |
BSS山陰放送 | 12月27日(日曜日) | 11時40分~11時45分 |
備中松山城にお越しいただいたお客様にも試乗いただき、アンケート調査にご協力いただきました。今後も、何度か試乗会を実施し、ご意見を参考に改良を検討したいと思っています。
山陽新聞 記事<外部リンク>
市内でひな人形を製作している人形の喜峯 日本貿易産業株式会社に、ひな人形に使用する生地(布)を提供していただき、駕籠の装飾を行っています。装飾に関しても、布の選定や駕籠の装飾方法について、ご指導をいただきました。
高梁市立富家小学校の6年生が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市内において修学旅行を行いました。その一つの場所として、備中松山城に来ていただきまして、現在製作中の駕籠に二の丸で、試乗していただきました。
当日は、プロジェクトチームのメンバーや社会教育課職員が鎧武者や駕籠の担ぎ手になり、おもてなしを行いました。
市内の修学旅行ですが、思い出に残っていただければと思い、取り組みを行いました。
市内でアルミ加工を行っている日軽形材株式会社に、アルミ製の駕籠の製作を依頼しており、完成したという連絡を受け、実物を見るとともに、試乗を行いました。
当日は最初に貸与式を行い、その後、実際にアシスト補装具(人工筋肉)を装着し備中松山城へ登城する体験会を実施しました。着用したメンバーからは「足が自然に上がる」「負担が軽減されて登りやすい」といった感想が聞かれました。
今後、城の管理人や観光ガイドの方を中心に試用いただいて意見を集約し、ダイヤ工業へフィードバックする予定です。
医療用品メーカーのダイヤ工業株式会社(岡山市南区古新田)から、「人工筋肉」のスーツなどを着用した登城について提案をいただきました。
実証実験を行うスーツやサポーターは、チューブ状の人工筋肉の伸縮で着用者の動きを支え、動作をスムーズにする機能があり、介護・農業などの分野で活用されているもの。実際に職員が試着し、荷物を運んだり階段を登ったりすることで、その効果を確かめました。
今後、備中松山城でスーツやサポーターなどの着用テストを行う予定です。
備中松山城登城道の道中から本丸までの約400mを、金刀比羅宮から借用してきた「かご」に、実際に人を乗せて往復する体験を行いました。
参加した職員が交代でかごを担ぎ、声を掛け合いながら登城しましたが、鋭角に曲がった石段や下り坂、かごを縦向きにしないと通過できない狭い場所などの問題点を把握することができました。
この実証実験を基に、関係機関と協力しながら、より軽い駕籠の製作などに取り組んでいく予定です。
備中松山城で「駕籠」による登城の実証実験を行うために、香川県琴平町にある「金刀比羅宮(こんぴらさん)」で令和2年1月まで使用されていた「石段かご」を借用しました。駕籠の重さは約20kgあるそうです。