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脳血管障害(脳卒中)

ページID:0002949 印刷用ページを表示する 掲載日:2013年4月1日更新

 脳血管障害(脳卒中)

   脳血管障害には大きく分けて、脳内出血脳梗塞クモ膜下出血があります。

                 頭痛

  1 脳内出血

    脳血管が破裂することにより、脳実質に生じる出血をいいます。出血原因は高血圧が最も多くなっています。

    発作は日中活動中や食事中、食事直後に多くみられます。

    症状としては高血圧、頭痛、嘔気、嘔吐などが多く、急速に片麻痺が現れたり意識障害を伴うことが多いのが特徴で

        す。

   <応急手当>

    大量の嘔吐がみられる場合が多いので顔を横に向けて(麻痺側が上)窒息しないように注意しながら安静にします。

 

  2 脳梗塞

    脳梗塞はさらに脳血栓症と脳塞栓症に分類されます。

 ・脳血栓症・・・脳の動脈自体の硬化により血管が閉塞して発症する場合をいいます。

  高血圧、糖尿病などの持病を持つ人で、以前に一過性脳虚血発作のような発作があった人に多くみられ、安静時(夜間

 就寝中)に発症することが多いのが特徴です。

  症状としては軽い頭痛、軽度の意識障害、片麻痺、失語症などがみられますが脳内出血ほど症状の進行は急速では

 ありません。

  食事がうまく口に運べない、物忘れが急に激しくなった、発語障害、無欲状顔貌などの症状がみられたら脳血栓症を疑

 います。

 ・脳塞栓症・・・脳以外のところから血管を塞いでしまう物質が脳の血管に飛来してきて閉塞し発症する場合をいいます。

  心臓弁膜症や心房細動、不整脈のある人で、他の部位に塞栓の持病がある人に多くみられ活動とは関係なく発症しま

 す。

  症状としては脳血栓症と同じですが、症状が突然完成してしまうのが特徴です。

   <応急手当>

    脳内出血と同様に嘔吐に対する手当、安静にする、頭部高位の体位が手当になります。

  3 クモ膜下出血

    脳血管の分岐部に発生する嚢状動脈瘤の破裂による出血で発症します。

    突然の激しい頭痛、嘔吐、意識障害で発症し、高血圧を伴うことがありますが、片麻痺や失語症などの症状はあまり

    みられず、意識障害も一時的なことが多いのが特徴です。

   <応急手当>

    脳内出血や脳梗塞と同様に嘔吐に対する手当、安静にする、頭部高位の体位が手当になります。

 

  脳梗塞は、発症後早期(3時間以内)に血栓を溶かす薬(血栓溶解薬)を投与することにより血流の再開を試みます。

  この治療により後遺症を軽減できる場合があります。しかし、3時間以上たってしまうと、血流が再開しても回復が難しく 

 なります。

  脳出血は高血圧を伴い、そのために出血や血腫がさらにひどくなることがあります。

  緊急に血圧を下げたり脳のむくみを取る治療、時には手術が必要になります。

  くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤は、往々にして破裂を繰り返し、そのたびに症状が悪化していきます。

  再破裂を予防するためには、破裂したこぶを塞ぐ治療、もしくは手術が必要になります。

  いずれのタイプの脳卒中も、一刻も早く病院で治療を受けることが、救命のためにも、後遺症を減らすためにも大切で

  す。

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