本市は農林業をはじめ、観光など地域環境と共生した産業を主産業としてきました。
また、市内の大学等では福祉・保健・医療の知的資源とそれを学ぶ学生の人的資源、さらに、市内には様々な福祉施設が充実しています。
この構想書では、こうした本市の特性を生かし、「地域環境と共生した農林業及び観光で生きがいを持って働き続けるしくみづくり」、「環境産業の振興が福祉につながり、しかも持続可能なまちづくり」を目指しています。
持続可能なまちづくりの基盤となる農林業等からの再生可能な有機性資源(バイオマス)を、人的・知的資源である大学や福祉等と連携し利活用することによって、環境福祉産業へと発展させるための社会システムの構築を目指します。
また、バイオマスを利活用することにより地域環境の整備、ごみ減量化及び循環型社会の実現も期待できると考えます。
よって、本構想の基本理念を「環境福祉バイオマスタウンたかはし」とし、その実現に向けて、「農業プロジェクト」・「森林保全プロジェクト」・「観光プロジェクト」・「大学プロジェクト」・「小学校プロジェクト」の5つのプロジェクトについて、地域や学校、福祉施設等との連携を図りながら推進していきます。
「バイオマス」は、動植物から生まれた再生可能な有機性資源です。代表的なものに家畜排せつ物や生ごみ、木くず、もみがらなどがあります。
化石資源に代えて、バイオマスを利用することで、温室効果ガス(CO2)の排出を抑制できます。
地域内において、広く地域の関係者連携のもと、バイオマスの発生から利用までが効率的なプロセスで結ばれた総合的利用システムが構築され、安定的かつ適正なバイオマス利用が行われているか、あるいは今後行われることが見込まれる地域のことです。
持続的に発展可能な社会「バイオマス・ニッポン」の実現に向け、バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)では、「バイオマスタウン構想基本方針」に沿って、地域のバイオマスの総合的かつ効率的な利活用を進めることとし、バイオマスタウン構想を全国の市町村から募集しており、平成22年度で300市町村を目指しています。
市では、バイオマスタウン構想基本方針の趣旨を踏まえて「高梁市バイオマスタウン構想」を策定しました。 なお、この構想書は、平成22年3月に農林水産省よりホームページにて公表されています。
「高梁市バイオマスタウン構想書」は下記からダウンロードできます。