絹本著色寂室元光頂相
けんぽんちゃくしょくじゃくしつげんこうちょうそう
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 寂室元光(1290~1367)は、美作国高田庄(現:真庭市勝山)の生まれで、臨済宗永源寺派の開祖である。
 この画像は本紙が縦106.2㎝、横50.6㎝である。寂室元光の弟子で頼久寺の前身安国寺を開いた霊仲禅永が、寂室入寂の前年にあたる貞治5年(1366)に寂室の頂相(肖像画)を描かせ、図上に師の賛を請うたものであるが、画像の作者は不明である。
 寂室元光の頂相は永源寺にも残っているが、自筆の賛をもつのは本図だけである。
 損傷や補色が目立つが、県下に残る頂相の中では最古のものであり、美術史の上からも極めて貴重な作品である。