順正寮跡
じゅんせいりょうあと
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 順正寮は、明治28年(1895)11月、私立順正女学校の校舎として建設された。その後、付属の寮舎も建てられ、翌年3月に盛大な移転式がおこなわれた。
 この建物は建物面積310㎡、木造瓦葺二階建、正面に車寄を持ち、二階の一部をベランダにした和洋折衷の趣を持つ建物である。生徒数の増加で手狭になり、明治41年(1908)、新校舎を現順正学園の地に完成し、移転したため、以来寄宿舎として活用された。
順正女学校の創立者は熱心なキリスト教徒の福西志計子で、同信の木村静の協力を得て、明治14年(1881)向町の黒野宅に裁縫所を開校し、同18年(1885)文学科を設置して、校名を順正女学校と名付けた。順正女学校は県下で最初の女学校である。