郷倉
ごうくら
地図(広域中域詳細
Google Mapで表示

 郷倉は江戸時代に年貢米の保管や備荒米を貯蔵するため、村々に設置した公共の倉庫である。その保管には庄屋のほか、郷倉番も置き、藩役人が監査するなど、厳しく取り締まった。村高に応じて大小があり、この旧六名村は村高446石7斗3升7合7勺の小村であったため、2間×3間と小さい。明治6年(1873)の地租改正以来、従来物納であった年貢が金納に変わったため、その必要がなくなり、次第に姿を消し、市内に残るのはこの郷倉だけである。