寿覚院板碑
じゅがくいんいたび
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 花崗岩製の板碑である。板碑の形式としては、中世の花崗岩製板碑の形式を正統に受け継いでいる。額部の突出、中央の阿弥陀仏の光背、板碑の背面などの造作に近世的な特徴がみられ、室町時代晩期から江戸時代初期の建立と考えられる。
 根部に「逆修第三年十二月日」と刻まれている。
 建立年は正確には判らないが、「逆修」のため建立されたと考えられる。阿弥陀仏種子と阿弥陀仏が正面に彫りこまれており、阿弥陀信仰に基づいている。
 なお、この形式の板碑は関東に多く、県下には15例程度が確認されているだけである。