粟田口焼水指
あわたぐちやきみずさし
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 この水指は薄縁型(うすべりがた)で、約0.7㎝の厚みの縁が、約30度の反りをもって上斗型になっている。高さ15㎝、口径24㎝、底径11㎝で、信楽の土に黒谷土を混ぜ合わせたものらしく、それを無釉で茶褐色に焼きしめている。ただし見込みには光沢のある黄色がかった白色釉が見える。共蓋には輪花のつまみをつけ、蓋裏と平高台には放射線状に波形のヘラがある。高台に向って右側に、「粟田口」の刻印がある。