杉浦焼火鉢
すぎうらやきひばち

この文化財は、地図情報を掲載していません。
申し訳ございません。

 嘉永3年(1850)より始まった藩政改革の際、産業振興の一つとして始められたのが杉浦焼である。出雲出身の杉浦才吉を招き、七軒町(現順正学園西門付近)に窯を築き、お庭焼きとして茶器や日用雑器を焼いた。比較的よくしまったもの、三彩風のものなどあるが、絵付けは主に藩絵師の間野凸渓や白神澹庵などが行った。作陶期間は僅か7~8年で、作品も極めて少ない。その中で本品は優雅で格調の高い作品である。大きいものの径24㎝、高さ20.7㎝、小さいものの径21.6㎝、高さ21.3㎝である。