太鼓
たいこ
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 備中松山藩のお国自慢の一つに、「松山様に過ぎたるものは、本多、朝比奈、藤の胴」とある。
 本多、朝比奈はともに家中で立派な家柄、藤の胴の太鼓は直径97㎝、胴の長さ106㎝で、材質は藤かどうか判別しがたいが、高梁川の藤ヶ瀬を横断していた藤だとも、藤木かとも、大きさからして二つとないという「不二」が藤にあてられたものだともいわれる。
 非常に珍しい大きな太鼓で、今は八重籬神社の宝物となっており、維新の際に進駐した岡山藩が持ち帰っていたこともある。