小堀遠州制札
こぼりえんしゅうせいさつ
地図(広域中域詳細
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 小堀遠州(政一)が父正次の跡を継ぎ、備中国奉行を務めたのは、慶長9年(1604)から元和3年(1617)までである。遠州の所領は、12,460石で、所管地域は備中の毛利旧領地のほとんどである。
 制札は地域の統治の根本となる法度を周知させる目的のもので、内容はほとんどのものが禁止事項である。広く一般に知らせるものと、寺社などに限定された場所のものと区別される。
 この制札は頼久寺境内での禁止事項を遠州自らが松の板に墨書したものである。遠州が転出する前年の書で、市内に残る最も古く、かつ自書の制札である。
 大きさは縦22.5㎝、横42.5㎝である。