成羽の化石層(植物・貝)
なりわのかせきそう(しょくぶつ・かい)

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 今からおよそ2億年の昔(地質時代三畳紀)、成羽地方は広大な沖積平野であり、ここに植物が繁茂して植物群を形成していた。また一時期、地球規模の大海進があり、海の地層も堆積した。

成羽の化石層(植物)
成羽の植物化石は、100余種みられ、そのうち世界の新種といわれるものは38種産出している。学界からは「中生代の化石のメッカ」といわれ、世界的に有名である。成羽町上日名日名畑ではその植物化石の多くを産している。

成羽の化石層(貝)
ここで多く産する化石である、二枚貝モノチスが棲息していたのは、三畳紀後期の成羽地方における海進期にあたる。この貝化石が産するのは砂岩の層であり、市の重要文化財に指定されている難波江の化石層はこの産地の裏側にあたる。