枝の不整合
えだのふせいごう
地図(広域中域詳細
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 中生代三畳紀後期の成羽層群地頭層(二枚貝のモノチス化石を含む)の上に不整合に中生代白亜紀の硯石層(羽山層)の礫岩が堆積している。
 モノチス貝を含む海の砂や泥が堆積した後、地殻変動を受けて地層は傾き陸地となった。おそらくジュラ紀の時代に、この陸地は浸食を受けた。その後白亜紀に、河川によって礫岩が堆積し、傾斜不整合が形成された。
 これは成羽地方一帯の地殻変動の事実を物語る貴重な証拠となるところで、中生代の不整合は全国でも珍しい。また新旧の地層の特徴が異なるため、これほど大規模で鮮明な不整合面は他にはないといわれる。