稗田の五輪塔群
ひえだのごりんとうぐん
地図(広域中域詳細
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 地頭バイパスを高山方面に向かう左手の墓地に15基の五輪塔が並んでいる。材質は備中産白色粒状石灰岩である。風輪、空輪は一石造りになっている。
 一番大きい左側の二塔が古く、南北朝時代末期から室町時代初期のものと考えられる。
 二番目のものは高さ124㎝、地輪は他のものより低く26㎝、水輪は球形で高さ23㎝、軒先は極めて厚く、わずかに反り、角で垂直に切れている。
 これらの五輪塔は、この付近では珍しいものであり、地頭職(中世に地頭としての職務とそれに付随した権利をもっていた)と何らかの関係があるのではないかともいわれている。