公文古墳群は4基の古墳からなる古墳群であるが、現在確認することできるのは公文1号墳である。公文1号墳は、川上町領家に位置する横穴式石室をもつ円墳である。古墳は山の東斜面に造られており、石室は東に開口している。東の方向には領家川が流れ、広い平野部を眺めることができる位置になっている。古墳は直径約20ｍで、横穴式石室の規模は全長8.7m、幅約2m、高さ1.6mである。羨道と玄室の間には玄門立柱があり、玄門立柱を両方にもつ古墳は市内では珍しいものである。石材は比較的小さなものが使用されているが、側壁の下のほうの石材が大きなものであるため、7世紀初頭に造られたものであろうと考えることができる。