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備中松山城

ページID:0030871 印刷用ページを表示する 掲載日:2019年6月10日更新

日本の現存天守の一つ

松山城・雲海

高梁市街地の北端にそびえる臥牛山(大松山、天神の丸、小松山、前山という4つの峰の総称)の名前は、西から見るとその形が草に伏せている牛に似ていることに由来するのだと言われています。小松山の峰の上に天守が残っており、備中松山城は昔のままの天守が残っている日本の12城の一つです。

愛媛県の松山城と区別するため、一般的には「備中松山城」と呼ばれています。1240年に秋庭三郎重信によって大松山に砦が築かれ、その後地域が小松山まで拡大し、1683年に、当時の藩主水谷勝宗によってお城の建設が完成しました。1873年の廃城令で日本のお城がたくさん取り壊されましたが、備中松山城は幾時代を超えて往時のままの姿で生き続けています。

Bitchu-Matsuyama-Castle

12のお城の中で備中松山城は唯一の山城で、日本で一番高いところにあります(標高430m)。 天守、二重櫓と土塀の一部が国の重要文化財に指定されています。

備中松山城は山陰と山陽を繋ぐ戦略的な位置にあり、お城をめぐる幾多の戦いが繰り返され、城主の交代も頻繁に行われました。備中兵乱と呼ばれている戦いが歴史上有名です。

雲海に浮かぶ備中松山城

雲海

備中松山城の一つの特徴は、秋から春にかけて早朝が晴れで、朝方と日中の温度の差が大きい日に、夜明けに雲海が現れることです。高梁市を囲む山々が白雲に覆われていて、お城が空の中に漂っている幻想的な光景を、備中松山城を臨む山の上に設置している展望台から楽しめます。

お城までの山歩き

ふいご峠の駐車場から天守まで歩いて20分かかります。その山歩きを満喫できるように、現在地を確認するためのウオーキングマップをお持ちになることをお勧めします。マップにはお城の所々の歴史的な説明も載っています。登城の途中で、中太鼓櫓跡を見ることができます。櫓はもう残っていませんが、ここで眼下に広がる高梁市の素晴らしい眺めを楽しみながら休憩することができます。

Bitchu-Matsuyama-Castle

中太鼓丸櫓跡は多目的に利用されて、そこに武器を蓄えていました。前山の麓には下太鼓丸櫓もあり、中太鼓丸櫓と下太鼓丸櫓は前山の麓にある「御根小屋」と天守との連絡手段として使われていました。備中松山城は山城なので、当時の藩主の大半とは違い、平時は山頂にある天守ではなく御根小屋に住んでいました。

難攻不落のお城

現在、お城の大手門はありませんが、その柱の台石が今でも残っています。台石の上に残っている錆からは柱がどれほど大きかったのか見当が付きます。

大手門跡は、山城が如何に険しい自然環境をうまく活用しているかをうかがい知ることが出来ます。大手門の右手に石垣群が山の斜面にそびえ、天然の巨岩と人口の石垣の区別が付かなくなります。更に、その石垣の上に土塀が築かれ、下にいる敵を矢や鉄砲で狙えるように狭間が造られています。そのように急峻な地形を利用して築かれている備中松山城は難攻不落のお城の評判を得ました。

大手門にある階段を上がると三の丸に着き、左手に国の重要文化財に指定されている土塀があります。現存している部分と復元された部分の区別がつくように段差が作られています。

松山城3

三の丸の上には厩曲輪という場所もあります。昔、荷馬を繋いでいたスペースだと想定されています。そこからすこし登ると二の丸で、天守が目に入ってきます。

更に進むと、やっと天守が建っている所、本丸に辿り着きます。 二重櫓と天守が岩盤の上にそびえたっています。現存している天守は日本のほかの天守と比べたら小さく、2階建てですが、三層に見えるように工夫されています。

Bitchu-Matsuyama-Castle

お城の中

廃城令の後、お城が長い間荒れたままに残されていましたが第二次世界大戦の前に修復が行われました。1階にその修復作業や使われた道具などの写真が展示されています。瓦を麓から山頂まで運んでいる中学生の写真がとても印象的です。

1階には藩主が攻城戦の場合に家族と立て籠もる装束の間があり、お城が陥落したときに藩主がそこで切腹をするところでもありました。最後に、日本のお城の中では珍しいのですが、囲炉裏も造られています。藩主はお城に住んでいませんでしたから、料理を作るためではなく、おそらく部屋を暖めるために使われていたと想定されています。

2階には、御社壇と呼ばれる神棚があります。

新しい城主

城主・三十郎

現在では、藩や藩主は存在していませんが、最近備中松山城には、新しい城主が現れました。皆さん、入城のときに運がよければ品のある猫城主「さんじゅーろー」に会うチャンスがあるかもしれませんよ。さんじゅーろーは、2018年7月に岡山県を襲った豪雨から逃げようとして臥牛山を登ってきて、その後お城を新しい家にしました。所用のため外出することはありますが、お城を見回っているさんじゅーろーや、日向ぼっこをしながら居眠りをしているさんじゅーろーの姿を見かけるお客様が少なくないらしいにゃん。

開城時間

4月~9月 : 9 : 00~17 : 30

10月~3月 : 9 : 00~16 : 30

休日:12月29日~1月3日

入城料

大人 : 300円

小中学生 : 150円

30名以上の団体:1割オフ

100名以上の団体:2割オフ

以下の方は入場が無料となります。

  • 土・日曜日、祝日及び休業中に入城する高梁市内の小・中学生
  • 高梁在住の65歳以上の方
  • 障害者手帳をお持ちの方と同行者1名

アクセス

備中高梁駅から雲海の展望台へ :

タクシーで:

乗車料金:一人2000円(往復)

実施期間:10月1日から3月31日

前日17時までに高梁市観光案内所で予約してください。電話(0866-22-8666)や直接観光案内所に行って予約ができます。場所は高梁市図書館の2階です。入り口は備中高梁駅にあります。

行程: 

備中高梁駅 → 展望台 7 : 30発 (7 : 50着), 8 : 00発 (8 : 20着)

展望台 → 備中高梁 8: 20発 (8 : 40着), 8 : 50発 (9 : 10着)

備中高梁駅から備中松山城へ:

次の三つの方法があります:

(動きやすい服と運動靴をお勧めします)

徒歩で:

備中高梁駅から1時間30分ぐらいかかります。

乗り合いタクシーで:

乗車料金:一人600円片道

行程:

備中高梁駅 → ふいご峠駐車場 : 9 : 50, 11 : 20, 12 : 50, 14 : 20

ふいご峠駐車場 → 備中高梁駅 : 11 : 40, 13 : 10, 14 : 40, 16 : 10

前日17時までに高梁市観光案内所で予約してください。電話(0866-22-8666)や直接観光案内所に行って予約ができます。場所は高梁市図書館の2階です。入り口は備中高梁駅にあります。

バスで:

運賃:一人160円(片道)

実施期間: 4月、5月、9月、10月と11月の土曜、日曜、祝日

路線バスを高梁バスセンターから城見橋公園駐車場まで運行しています。バスセンターは備中高梁駅の下にあります。城見橋公園駐車場からお城までは歩いて1時程度です。また、城見橋公園駐車場からふいご峠まで登城バスを運行しています(往復400円)。ふいご峠からは歩いて登城してください。

行程:

高梁バスセンター → 城見橋公園駐車場 : 9 : 00, 11 : 00, 13 : 00, 15 : 00

城見橋公園駐車場 → 高梁バスセンター : 10 : 30, 11 : 15, 13 : 15, 15 : 15, 16 : 50 (10月と11月のみ) , 17 : 50 (4月、5月と9月のみ)

自家用車でお城まで行く方法:

自家用車は城見橋公園駐車場に駐車してください。城見橋公園駐車場からお城までは歩いて1時間程度です。また、城見橋公園駐車場からふいご峠まで登城バスを運行しています(往復400円)。ふいご峠から歩いて登城してください。