「松山踊り」の高梁市指定重要無形民俗文化財への指定について
平成29年2月23日に開催されました教育委員会において、「松山踊り」が高梁市指定重要無形民俗文化財に指定されましたので、お知らせします。
指定の内容
1 指定する文化財の名称 松山踊り
2 指定種別 高梁市指定重要無形民俗文化財
3 保持者の名称 松山踊り実行委員会事務局((一社)高梁市観光協会)
4 指定理由 松山踊りのうち、「地踊り」については、慶安元年(1648)に備中松山藩主水谷勝隆が
五穀豊穣と町家繁栄を祈って、踊らせたことに始まると言われている。
「仕組踊り」は、延享元年に伊勢国亀山から当地へ移封となった藩主板倉勝澄が、藩
士の子弟に踊らせた尚武の踊りに始まるとされ、演目は歴史上の著名な事柄を題材とし
た士気を鼓舞するものであった。
また、「ヤトサ」は、旧川上郡・上房郡内に伝来された踊りであるが、平易な旋律、軽快
なリズムで踊り手の間で人気が高まり、昭和初期以降に新たに高梁で踊られるようになっ
たといわれ、しだいに松山踊りの中に定着していったと考えられる。
このように松山踊りの内容は、さまざまな背景のもので成立しており、時代の流れの中
で変容はあるものの、現在まで伝統的な民俗として踊り継がれる歴史的に価値の高い盆
踊りである。
写真
![]() | ||
---|---|---|
地踊り | ヤトサ踊り | 仕組踊り |