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市長所信(平成24年9月)

ページID:0007900 印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月28日更新

 皆さんおはようございます。
 ことしの夏も殊さら厳しい暑さが続いておりまして、35度を超える猛暑日を連続して記録した日もあったようでございます。例年に比べますと朝方まで熱帯夜が続くということは少なかったようでもございますが、それでも暑い日が続いておるというふうに感じております。
 本日9月定例議会をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましては本当に何かと御多用のところを御参集賜りましてまことにありがとうございます。今定例会は9月30日に執行されます市長、そして市議会議員選挙の関係から、例年より早い時期での開会をお願いいたしたところであります。
 私にとりましては平成20年9月の選挙で市民の皆様方の信託をいただき、新市の2代目の市町に就任をして以来、今日まで「ひと・まち・自然にやさしい高梁」の実現に向け、皆様の御協力のもと誠心誠意努力し、持てる力を市勢振興に傾注をしてきた4年間でありました。それゆえに、現任期での最後となります今議会をひときわ感慨深く迎えておるところでもございます。
 さて、本議会に提案をいたしております案件でございますが、報告3件、議案13件の計16件でございます。提案理由の説明に入ります前に、最近の市政を取り巻く状況の一端と諸般の報告をさせていただきます。
 このたび平成23年度会計処理において公金の処理に不適切な取り扱いがあったことが判明をいたしましたので、8月8日に報道機関を通じ市民の皆さんに御報告、陳謝をさせていただいたところであります。これは有漢地域局が発注した道路改良工事において、工事が未完了であったにもかかわらず虚偽の公文書を作成し、工事請負代金を業者に支払ったというものでございます。今回の事務処理に当たっては、担当者が繰り越し等の適切な手続をとることなく、架空の工事検査復命書等を作成するなど、不適切な事務処理を行う一方で、一連の決済行為にかかわる上司もそうした事実を知りながら適切な指示及び是正措置を講じなかったという点で、組織としてのチェック機能が働かなかったというところに大きな問題があったと考えております。市民の負託を受け、公正公平な業務執行に当たるべき市職員がこのような事態を引き起こしたことはまことに遺憾であり、市民の期待を裏切り、関係の皆様に御心配と御迷惑をおかけいたしましたことに対し、深くおわびを申し上げます。このたびはまことに申しわけございませんでした。
 今回の不祥事を受けまして、これに関係をいたしました職員の処分につきましては、担当職員を停職5カ月、直属の上司及び所属長ら3名を減給とする懲戒処分を本日付で発令したところであります。現在本件以外にも不適切な事務処理がないか、組織内部に調査チームを設置し、調査を行っているところでありますが、これと並行して今後二度とこうしたことが起きないよう、それぞれの所属において法令遵守の原則による公正公平な業務の遂行を徹底するとともに、組織としてのチェック機能の強化を図り、再発防止に取り組んでまいる所存であります。
 なお、私及び副市長につきましても、職員を統括し、管理監督する立場から、その責任を重く受けとめており、それぞれ給料の10分の1を1カ月減額することといたしました。これに伴い、関係する条例の改正を今議会に追加提案する予定といたしておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 次に、新庁舎建設についてであります。
 新庁舎の設計につきましては、7社によるプロポーザルを経て7月5日に株式会社山下設計関西支社・有限会社建築事務所双南舎設計委託業務共同企業体を発注先と選定し、同日付で請負契約を締結したところであります。現在、市役所内部に建設検討委員会及び関係の作業部会を設置し、必要な機能やレイアウト等についての検討を行うとともに、設計業者との協議を行っております。今後議会での説明、協議を経た後に説明会やパブリックコメントなどによりまして市民の皆様の意見も伺い、10月初めまでに基本設計を行い、本年度末までには実施設計を完了する予定といたしております。
 次に、備中高梁駅西交通広場整備及びバリアフリー化等の整備事業についてであります。
 駅前広場整備につきましては、現在業者を選定し、実施設計を行っているところであります。今後概略の設計ができた段階で10月を目途に地元協議を行い、実施設計及び都市計画決定の変更に向けた手続を順次進めていくことといたしております。また、駅のバリアフリー化等整備事業につきましては、現在9月末の基本協定の締結に向け、JRと協議調整を行っているところであります。基本協定が締結できましたら、議会及び市民の皆様へ十分な説明を行いながら、本年度末を目途に橋上改札化等を含めたバリアフリー化全般に係る実施設計を終える予定といたしております。
 次に、新図書館の建設についてであります。
 新図書館の建設につきましては、図書館だけでなく今後の市街地のまちづくりの全体像を示す必要があるということから、5月に都市ビジョン街なか編を策定したところであります。その中で新図書館は、学園文化都市ならではの特色ある情報発信を可能とするとともに、子どもや高齢者、学生など幅広い市民の街なか交流拠点としての機能を確保するため、周辺施設との相乗効果、また交通アクセス等の利便性にも配慮をしながら、適地の選定を進め、高梁市にふさわしい新図書館建設を進めるとしているところであります。平成26年度までに整備することを目標といたしておるところであります。
 去る8月10日には、市議会議員、学識経験者、住民代表、行政関係者で組織をいたします高梁中央図書館建設計画策定委員会の第3回委員会が開催をされ、建設基本計画の策定に向けて建設位置等を含めて検討を行っていただいている段階であります。
 次に、大学の秋入学の状況であります。
 6月議会でもお知らせをいたしましたが、順正学園全体の本年度の入学者数、これは春の入学でございますが、659人となっておりまして、昨年の665人、一昨年の660人とほぼ同じ人数で推移をいたしております。また、本年度の秋入学でございますが、留学生につきまして中国人看護師の受け入れも予定をされており、秋入学の学生は50人程度と見込まれ、震災の影響で落ち込んだ昨年の入学者数を20%程度上回る見込みであります。市といたしましては、秋入学の学生に対しましても入学奨励金、また留学生奨学金などの支援を引き続き行っていくことといたしております。
 次に、本市におきまして6月18日から19日にかけての台風4号による降水、また7月6日から7月7日にかけての集中豪雨により甚大な被害が発生いたしました。これに対処するため、先月26日の臨時議会において、総額11億4,700万円余りの災害復旧に係る補正予算を可決いただき、早期復旧に取り組むことといたしたことは御案内のとおりであります。このたび6月8日から7月23日までの間の豪雨及び暴風雨による災害につきまして、全国を対象として激甚災害の指定がなされました。これによりまして、農林災害等において国庫補助率のかさ上げ等が行われることとなりました。財政的な負担軽減が図られることとなったわけでございますが、改めて一日も早い復旧に努めてまいりたいと考えております。
 次に、高梁市水害特別防災訓練についてであります。
 9月の防災月間の最初の日曜日となります2日午前9時から、玉川町玉地内の高梁川右岸をメイン会場にいたしまして、水害や土砂災害を想定した実地防災訓練を実施いたします。これは近年急増している局地的な集中豪雨への備えを目的としたものでございまして、消防団員による土のう積み工法などの水防訓練や救出救護訓練のほか、広瀬、玉川地区住民の方にも参加をしていただき、避難誘導訓練などを行うことといたしております。参加者は全体で300人程度を予定いたしておりますが、市民皆様の一層の防災意識向上が図られるよう、有意義なものにしたいと考えておるところでございます。
 次に、成羽病院についてであります。
 病院の本体工事につきましては、7月末に本館工事が完了し、8月9日、10日の一般見学会へは平日にもかかわらず387人もの来場をいただいたところであります。これは新しい病院への期待のあらわれであると感じております。8月26日には竣工式をとり行うこととしており、皆様方にも御案内を差し上げているところでありますが、その後旧病棟からの移転作業を行い、9月3日から新病棟での診療を開始する予定といたしております。また、引き続き旧病棟等の解体工事及び外構工事を行い、本年度内には成羽病院建設事業を完了することといたしております。なお、新病院の完成に合わせ、地域連携室の強化、医療安全管理室、院内感染対策室や検診室の設置などを行い、市民の安全・安心、そして健康づくりに向けたソフト面での体制整備を図ったところであります。
 次には、6月定例会の終了後から今日に至りますまでの市の主要事業等の報告でございます。
 7月28日には成羽町で成羽愛宕大花火が、8月4日には有漢町で有漢納涼ふるさと祭が、8月11日には川上町で第18回マンガ絵ぶたまつりが、そして8月14日から16日までは備中たかはし松山踊りが盛大に開催をされました。これらの事業は、伝統的な催しとして、また地域の特色ある事業として、今年は例年以上に多くの市民の皆様、そして帰省客の方、観光客の方の参加のもと開催されたことを大変喜んでいるところであります。これからも各事業が継続され、さらに盛り上がりを祈念申し上げる次第であります。