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市長所信(平成30年3月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月9日更新

 みなさんおはようございます。
 今年の冬は例年以上に厳しい寒さが続きましたが、3月に入り、暖かい風を感じる今日この頃となりました。今の時期は七十二候では蟄虫啓戸(すごもりのむし とをひらく)ということで、虫たちが顔を出し始める季節となりました。

 さて、本日平成30年3月の議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましてはご多用中にもかかわりませずご参集をいただき、誠にありがとうございます。また、平素は市政全般にわたりましてご理解、ご協力を賜っておりますことに厚くお礼を申しあげます。
 
 今3月議会に提案をいたしております議案は、76件であります。
 提出議案の説明に先立ちまして、諸般の報告と市政に取り組む所信の一端、また新年度における施策の概要等について述べさせていただきたいと思います。

 去る2月4日に高梁市図書館が開館1周年を迎え、記念イベントには多くのご来場をいただきました。1年間の入館者数は66万人を超え、当初の入館目標の20万人はおろか修正後の目標50万人をも大きく上回る結果となりました。貸出冊数は約21万6千冊と目標の32万冊には届きませんでしたが、旧高梁中央図書館の3.3倍となっています。今後とも図書館を核としたまちづくりを進め、本に親しみ居心地のいい空間づくりを維持するとともに、市全域に経済効果が波及するようCCCや地元商店街、商工団体等と連携をしながら、中心市街地のにぎわい創出や経済活動の好循環を図っていきたいと考えています。

 次に備中たかはし松山踊りの県の重要無形民俗文化財の指定についてであります。
 岡山県文化財保護審議会の答申に基づき、去る2月16日に決定され、3月6日に正式に県の文化財に指定されたところです。松山踊りは、平成29年2月に市の重要無形民俗文化財に指定されており、今回の県指定へとつながったところです。今後とも、松山踊り保存会を中心に郷土の伝統芸能として、後世に伝えていきたいと考えています。また、これまでも松山踊りを小学校の授業で取り組んでいる学校もありますが、市内の子供たちにはこれまで以上に地域の踊りに親しんでほしいと思っています。
 
 次に「かめやま文化年」についてです。
 本市と亀山市との交流は、江戸時代の藩主の交換転封の歴史的背景の中、平成元年から高梁中学校と亀山中学校の交流が始まり、平成24年には災害時相互応援に関する協定を締結しています。こうした中、亀山市では、平成26年から3年ごとに「かめやま文化年プロジェクト」を開催されており、本年の「かめやま文化年2017」へ高梁市としても参画させていただくこととなりました。昨年9月の亀山市歴史博物館の企画展への出展に始まり、去る2月25日のフィナーレイベントに観光協会、文化協会の皆様方とともに参加し、松山踊りの披露や特産品の販売などで、交流を深めてまいりました。今後とも、学校や文化、人の交流を継続し、文化振興の推進をはじめ、職員の質の向上、観光客の増加など相互の活性化を図りたいと考えています。

 平成28年度から発掘調査を進めていました「国史跡・備中松山城跡の貯水池 大池」が、このほど『城郭にある貯水池としては国内最大』であることが判明いたしました。史料が少なく長年謎に包まれていた大池の全容が徐々に明らかになり、今後も現地調査や文献の解析を進めることとしています。3月4日の現地説明会には約200名の参加があり、関心の高さが伺えたところでもあります。また、大池の見学に伴い松山城の入場者数も前年同期に比較し増加しています。

 次に山田方谷NHK大河ドラマ化に向けた要望についてです。
 去る1月22日に岡山県佐藤副知事、岡山商工会議所岡崎会頭ら実行委員会のメンバーと共に、NHKの上田会長に約94万人の署名の報告と共に要望書を提出してきました。目標の100万人署名までもう少しのところとなりましたが、今後とも大河ドラマの実現に向けて皆さんのお力添えをいただきますようよろしくお願いします。

 次に、吉備国際大学シャルムについてです。
 平成30年のシーズンは、残念ながらチャレンジリーグでの戦いとなりますが、神原スポーツ公園の新スタジアムがホームグラウンドとなるため、チーム名を「吉備国際大学シャルム岡山高梁」に変更されました。また、東依里(えり)監督が就任され、新体制の下に「新シャルム」としてスタートを切ることになりました。3月10日、明日になりますが、ご案内のとおり神原スポーツ公園の新スタジアムの完成記念式典とINAC神戸レオネッサとのプレシーズンマッチが行われます。多くの方にご来場をいただき、今シーズンのシャルムの戦いに熱い声援をお願いしたいと思います。議員各位におかれましても、ご出席を賜り、応援いただきますようお願いたします。なお、チャレンジリーグのホーム開幕戦は、4月15日(日)13時からJFAアカデミー福島との対戦が決定しております。

 次に「旧朝霧温泉ゆらら」活用に向けた民間事業者意向調査についてです。先の全員協議会でもご説明申しあげましたが、1月29日から2月末まで受付を行い、4社からの応募がありました。今後3月末に応募事業者と選考委員会とのヒアリングを実施し、4月中に意向調査結果の概要を報告させていただいた後、この結果を踏まえて正式公募の準備に移りたいと考えています。

 次に、消防設備の充実・強化、地域防災力の強化についてです。
 今年度、はしご付消防ポンプ自動車の更新ということで、ブーム付多目的消防ポンプ自動車を購入し、2月19日から運用を開始しています。高所での活動に加え高い消火性能を備え、市民の安全・安心に貢献できるものと考えています。
 また、消火栓用設備貸付事業を今年度からスタートしたところ、予測を大きく上回る町内会からの要望をいただきました。平成30年度は、こうした町内会の要望に応えていけるよう考えているところであり、消防職員・団員とともにしっかり訓練を行っていただき、地域防災力の向上と活力ある町内会、安心して生活できる町内会を応援していきます。

 次に県立高校の在り方についてです。
 昨年11月に「岡山県高等教育研究協議会」から「平成40年度を目途とする県立高等学校教育体制の整備について」の提言がなされました。この提言を受け、去る2月8日に私が会長を努める「高梁市県立高校の在り方を考える協議会」を開催しました。会議では様々なご意見をいただきましたが、今後市内中学生の卒業者数が急激に減少する厳しい状況の中、地域として県立高校の役割を共通認識すると共に、魅力ある学校づくりに向けた協議を重ね、県教育委員会に対して存続を求める申し入れを行う方向で考えています。議員各位を始め、皆様方のお力添えをお願いします。

 今年は、市内の各団体の節目の年に当たり、「高梁青年経済協議会」は50周年を迎えられ、また「高梁地域づくり交流会」は25周年を迎え、それぞれ先月に記念式典や記念講演会が行なわれたところです。私も出席させていただきましたが、いずれの会も設立時の時の精神を、歴代会長を始め会員各位が引き継がれ、今日の社会情勢の変化にも対応しながら地域の活性化やまちづくりに尽力されておられます。この場をお借りし改めて敬意と感謝を申しあげます。

 次に、松原幼稚園の休園についてです。
 高梁市立松原幼稚園は昭和30年の設置以来、地域の特性を生かしながら「未来をみつめ生き生きと輝く幼児の育成」を教育目標に掲げ、今日まで運営してきました。しかしながら、近年の園児数の減少に伴い、良好な教育保育環境が維持できないことから、本年3月31日をもって休園することとしました。地域の皆様からは物心両面にわたり、長年ご支援・ご協力を賜りましたことを厚くお礼申しあげます。なお、今後の園児数の動向により、その在り方について慎重に検討していきたいと考えています。
 また、旧松原村時代から長年、松原地域の医療を支えてきた松原診療所につきましても、近年の患者数の激減に伴い、地域住民の方々の理解をいただきましたので、本年3月31日をもって廃止することとしました。これまで支えていただいた地域の皆様、医師として従事いただいた先生方に改めて感謝とお礼を申しあげます。

 以上、諸般の報告とさせていただきます。

 それでは、市政に取り組む所信の一端を申し述べさせていただきます。
 平成30年度の当初予算は新総合計画後期基本計画及び総合戦略ともに、最終年度を迎える平成31年度につなげ、平成32年度以降次のステップの基礎づくりのための大切な予算となります。新年度における取り組みについては、「高梁市まち・ひと・しごと総合戦略」に基づき、魅力あふれる「まちづくり、ひとづくり、しごとづくり」を推進し、地方創生のための施策を引き続き進めていきたいと考えています。

 先般、総務省がまとめた平成29年の人口動態報告において、本市の転出超過は298人と県下都市で3番目に多くなっており、東京圏への一極集中が一層進んでいる状況下の中、自然動態の減少とともに、総合戦略の目標達成に向けて厳しい状況ではありますが、適切な財源確保に努めながら予算編成を行ったところです。
 まちづくりの基本は人づくりです。その中でも、子供たちの教育に重点を置き、未来を担う人づくりを進めていきます。特に就学前の子供たちに、故郷を知り故郷を誇りに思う心、人としての行いなどを学ぶ教育を進め、「高梁の子どもは高梁で育てる」という体制の強化に引き続き取り組みます。
 平成31年4月開園に向けた成羽認定こども園の整備、市内幼稚園の遊戯室を中心にエアコンを整備するなど、就学前の保育・教育環境の充実を図っていきます。さらに、喫緊の課題となっている保育士の確保と資質向上対策も重点的に進めていきます。
 義務教育ではICT教育の環境整備を行うとともに、外国語教育の授業を、国が示す時期を前倒しして実施します。
 高等教育では魅力ある高校づくりの一環として、フランスのリヨン市にあるアンペール高校との国際相互教育交流をすすめるなど、『教育のまち高梁』の特色をさらに高めつつ、このまちで勉強できる楽しさを実感できる体制を整えていきます。
 さらに、高校生議会、女性議会等、様々な方からご意見をいただく機会を設けてまいりたいと考えています。

 次に、「定住対策」についてです。
 定住対策については、これまでも最重要課題と位置づけ様々な施策に取り組み、その成果も出てきているところです。新年度は若者定住に軸足を置き、従来からの補助メニューを再構築し、制度の目的を明確にすることとします。事務事業の見直しにより廃止とした、経済対策としての「住宅リフォーム」事業や「民間賃貸住宅建設」助成制度については、若者定住の視点から「若者定住促進住宅助成事業」としてリニューアルしたところです。また、新たにUIターン等により市内で勤務する保育士、看護師、介護福祉士等の引越し等の費用を助成し、人材確保とともに移住促進を図ります。

 次に出産・子育て支援では、これまでも各種助成や0歳から18歳までの医療費無料化など、各種支援制度を進めてきました。新年度では新たに、出産間もない時期の産婦健診や妊娠期における歯科検診の実施、電子母子健康手帳として子育て支援に特化したスマホアプリサービスを導入するなど、「安心して子どもを生み育てられる環境づくり」を進めます。

 また、先般の議会全員協議会でもご説明しましたが、「高梁市医療計画」を5月末を目途に策定することとし、市内で適切な医療が受けられる体制づくりや地域包括ケアシステムの構築など、持続可能な地域医療体制のための方向性をお示ししていくこととしています。このような本市の取り組みは国からも高い評価を得ており、今後も国からの支援をいただきながら、中山間地域の医療の確立に努めてまいります。

 次に、「観光・スポーツ交流」についてです。
 本市の歴史や伝統、地域資源を生かし、観光やスポーツ交流人口の増加と地域経済に好影響を生む仕掛けづくりを促進していくことで、高梁市に来訪する人の流れを一層強めていきます。
 スポーツ交流では、新たに整備したサッカースタジアムを含めた市内のスポーツ施設を総合的に活用したマネジメントを行うため、スポーツ振興アドバイザーを設置します。
 また、有漢地域には公認コースとしてのグラウンドゴルフ場の増設を、川上地域には平成27年度から旧川上中学校跡地に整備を進めていましたスポーツ公園の10月完成を目指します。さらに成羽地域は旧成羽高校体育館を、岡山シーガルズの合宿拠点としても引き続き活用ができる施設としてリニューアルを進めます。これまで以上に広域的なスポーツ交流を推進するため、大規模な大会を見据えて、各地域にある施設を活用し、競技種目に特化した改修や整備を進め、スポーツ施設の充実を図ることで様々なスポーツによる交流人口の増加を図っていきます。
 観光交流では、備中松山城や吹屋地区など恵まれた文化、観光資源があることで、近年本市を訪れる観光客は外国人を含め増加しています。特に吹屋地区におきましては、平成27年度から整備を進めてきました古民家を改修した滞在型宿泊施設がオープンを迎え、平成32年度に完成予定の旧吹屋小学校の活用や国史跡指定に向けて調査を行う吉岡銅山とともに、吹屋地区全体の観光振興の在り方についても検討を行っていきます。また、旧図書館を活用し、山田方谷先生の事績を顕彰し、全国にPRするため方谷記念館を整備することによって、交流人口の拡大に向けた取り組みを行います。

 学園文化都市づくりでは、本年度整備し運営を開始したアニメスタジオへの運営支援を行い、雇用の創出など国の支援を受けた地方創生事業として取り組みます。さらに、学生確保のための広報費補助、入学奨励金等の支援を引き続き行います。

 総合戦略に掲げている施策を中心にした取り組みは以上のとおりですが、このほか、道路維持修繕・改良、上下水道、住宅など社会基盤の整備については、本年度と同額以上の予算確保を行っています。また、農業振興につきましては認定農業者など一定規模の農家への支援策を拡充することとしています。環境対策としては、地球温暖化対策実行計画の策定を行い、市としての温暖化防止対策の方向性を示します。

 新年度における各種施策への取り組み等を述べさせていただきました。本市の財政状況は、景気回復基調による自動車取得税交付金、地方消費税交付金や固定資産税の増額を見込んでいるものの、普通交付税は合併算定替の段階的縮減により減額を見込んでおり、一般財源総額の確保は、より一層厳しさを増しています。また、歳出面では、特に社会保障費が増加することは避けられず、老朽化による施設改修の更新経費も増えていくことが見込まれるなど、財政状況は引き続き厳しい状況にあります。また、地域経済においても依然として厳しい状況が続く中、国や景気の動向に大きく左右される歳入環境にあっても、本市の将来の発展や喫緊の課題に的確に対応していくため、第3次の行財政改革による施策や事業の見直しを図り、財政規律を堅持していく必要があると考えています。

 それでは、平成30年度予算編成の基本的な考え方について申しあげます。
 平成30年度予算は「住んでよかった、住み続けたいまち高梁」を実現するために、定住促進を図り、子育て支援を初めとする社会保障の充実に重点を置くとともに、観光やスポーツによる交流人口の増加、教育力の向上、地域経済の活性化、市民の防災・安全に取り組み、本市の魅力の創造や発信をすべく、国の交付金などの財政措置を最大限に活用し、後年度の財政への影響にも十分配慮した上で予算編成を行いました。
 まず、平成30年度一般会計予算でございます。前年度当初予算に比べ1億5千万円、0.7%減額の227億7千万円となりました。これは、国民健康保険特別会計、地域開発事業特別会計への繰出金の減、高梁市土地開発公社への貸付金の減、後期高齢者医療療養給付費負担金の減などが主な要因として挙げられますが、国保の県移管など制度的な減額要因が多く、実質的には前年度とほぼ同額の予算を確保した所であります。
 また、特別会計予算につきましては、全体で前年度に比べ13億8,930万円、8.4%減の152億2,082万円となりました。
 これは、国民健康保険特別会計の共同事業拠出金の減、下水道事業特別会計の施設整備事業費の減、地域開発事業特別会計の造成事業費等の減などによるものです。
 なお、一般会計と16の特別会計を加えた総予算額は、379億9,082万円で、前年度に比べ、15億3,930万円、3.9%の減となっております。
 まず、一般会計の歳入でございますが、市税は固定資産税や個人市民税の増額見込みにより、前年度に比べ全体で9,417万円、2.5%増の38億5,219万円を見込みました。
 地方交付税は、国が示す地方財政計画及び合併特例措置の段階的縮減などを考慮し3億7千万円、3.8%減の93億8千万円を見込みました。
 地方消費税交付金は、地方財政計画により1,400万円、2.4%増の6億120万円を見込みました。
 国庫支出金は、市道防災・安全事業や旧吹屋小学校整備などの事業費が減になることから1億1,204万円、6.3%減の16億6,224万円を見込みました。
 市債は、成羽複合施設や内水排除整備事業への充当が増となるものの、神原スポーツ公園整備やこども園整備事業などへの充当が減少することにより3,190万円、1.0%減の31億3,500万円を見込みました。
 繰入金は、減債基金の繰入額を前年度から2億4千円減の1億8千万円に縮減したことなどから1億8,001万円、14.0%減の11億306万円を見込みました。なお、財政調整基金の取り崩しは、前年度から1億円増の3億円を取り崩し、一般財源総額の調整を図ることとしております。
 続いて歳出でございますが、各性質別の減額要因といたしましては、繰出金は、国民健康保険特別会計への繰出金が1億998万円の減などにより2億3,485万円、8.7%減の24億5,690万円となっております。
 貸付金・出資金は、高梁市土地開発公社への貸付事業が1億900万円の減などにより1億970万円、45.0%減の1億3,396万円となっております。
 補助費等につきましては、後期高齢者医療療養給付費負担金や高梁地域事務組合負担金の減などにより1億96万円、3.6%減の27億1,395万円となっております。
 次に、増額要因といたしまして、普通建設事業費につきましては、神原スポーツ公園改修整備、成羽コミュニティ広場整備完了に伴う減、また、旧吹屋小学校整備事業など前年度に比べ減となる事業があるものの、成羽複合施設整備事業6億9,400万円、島木川内水排除整備事業1億7,241万円などにより、2億9,512万円、9.6%増の33億7,328万円となりました。
 災害復旧事業費につきましては、過年公共災害復旧費5,296万円の皆増により、15.4%増の3億9,785万円となっております。
 以上、平成30年度当初予算編成の考え方、また概要について述べさせていただきました。