ページの先頭です。 本文へ
現在地 トップページ > 天守の残る唯一の山城 備中松山城 > 備中松山城の見どころ

備中松山城の見どころ

ページID:0012662 印刷用ページを表示する 掲載日:2014年6月17日更新

  お城の見どころを登城の際に見えてくる順番にご紹介します。

見どころ 其の一

 城下町を一望しましょう!

城下町高梁

登城をはじめて、最初に見えてくるのが中太鼓櫓跡の石垣です。ちょうどここがふいご峠駐車場から天守までの中間地点にあたっていますので、櫓台の上で息を整えながら城下町を一望しましょう。川の形や川に沿ってできた城下町の形がわかります。また西側の斜面が急であることもわかり、ここが防備の要の場所だったことがわかります。

 見どころ 其の二

 自然の岩と人工的な石垣の融合は絶景!

大手門付近

 次に見えてくるのが、小松山城跡の大手門跡です。ここまで来れば、あと一息で天守に到着します。大手門は現在ありませんが、ここに大きな門があったことが想像できます。門をはいるとすぐに左へ曲がる構造になっており、直線では進めません。周囲には高い石垣があり、ここから攻撃を受けるとひとたまりもないでしょう。

 大手門の右側に注目すると、大きな自然の岩と人工的な石垣がうまく組み合わされて、お城が築かれていることがわかります。臥牛山はこうした大きな自然の岩がたくさんある山で、こうした自然的な特徴を活かしてお城が造られています。これはのちほど見ていただく、天守や二重櫓でも見ることができます。

見どころ 其の三

 お城に残る土塀は珍しい!

三の平櫓東土塀 大手門跡をはいり、左に曲がると土塀が見えてきます。正面に見える部分が現存している土塀で国の重要文化財に指定されている「」です。表面は修理によってきれいになっていますが、中は昔のままです。重要文化財に指定されているのは一部で、右側は現存の土塀を参考に復原したものです。狭間などの配置も参考にして造っています。現存部分と復原部分は段を設けることで区別していますので、現地で確認してみてください。

 見どころ 其の四

 段々に連なる石垣!

三の丸

 土塀を左にしながら、さらに登ると三の丸です。ここからは段々に築かれた石垣をみることができます。山城の醍醐味を味わえる一つのポイントです。

 見どころ 其の五

 城内で最古の石垣! 

 さらに登ると建物が見えてきますが、これはお城ではなく、御膳棚と呼ばれる部分に造られたトイレです。城内では唯一のトイレですので、ご利用ください。

 そこをすぎると、左に石垣が見えてきます。城内で一番古い石垣が残っている部分で、大きな自然の岩を積み上げた野面積(のづらづみ)となっています。毛利氏が造らせたと考えられる唯一の部分でもあります。

 見どころ 其の六

 写真撮影ポイント!

備中松山城

 そこを通りすぎ、左に曲がるといよいよ二の丸に到着し、本丸が見えてきます。一番よく見られたことのある構図の写真はここから撮られたものです。振り返ると城下町を一望することもできます。また二の丸には「雪隠」と呼ばれる部分もあります。お城を背景に記念写真を撮ってはいかが。

360°パノラマビュー

備中松山城 360度パノラマビュー

360°パノラマビューは、自分を中心とした視点で実際にその場所に行ったような風景をご覧いただくことができるコンテンツです。ご覧になるには、「Adobe」社の「Adobe Flash Player<外部リンク>」をインストールする必要があります。インストールされていない方は「Adobe Flash Player<外部リンク>」をインストールしてご覧ください。

 見どころ 其の七

 現存する建物の雰囲気は格別!

天守 いよいよ本丸に到着です。二の丸から一段高い部分が本丸で、本丸南御門と呼ばれる門を入ります。入ると正面に天守が見えます。天守を見学する前に、設けられたお茶を飲んで息を整え、一休みしてください。

 天守は、建物自体は11mと現存天守の中では最も高さの低い天守です。天守は自然の岩を削りだして台とした上に、石垣で天守台を造り、その上に建物が築かれていますので、実際に見るとそれほど小さくは感じません。また正面には唐破風(からはふ)が造られているので、これによって全体的なバランスが保たれ、壮大な天守のように感じることができます。天守の中に入り、現存天守の雰囲気を感じてください。

 天守を堪能した後は裏にまわり、二重櫓の外観をお楽しみください。二重櫓は年に数回程度、特別公開をしていますので、その際には中を見学することができます。

 見どころ 其の八

 二重櫓の趣き!

二重櫓 本丸を堪能した後は、本丸の階段を下りて、左に曲がります。奥に進みますと、二重櫓を下から眺めることができます。二重櫓も天守同様に、自然の岩盤を削りだした上に石垣、建物が築かれています。また天守よりも二重櫓の方が建物の残り具合が良かったと言われていますので、そうしたあたりも注目してみてください。

 中世城郭を見学される方、お時間のある方は、ここから大松山城跡のほうへ行くことができます。中世城郭の跡が良好に残っています。

 足元が悪いところもありますので、お気をつけてください。

 ここまで見たら、今度は下山です。足元がすべりやすいので、注意しながら下山ください。

 ご来城ありがとうございました。

 

 


大政奉還150周年記念プロジェクト
歴史