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AEDとは?

ページID:0003120 印刷用ページを表示する 掲載日:2013年4月1日更新

AEDを用いた応急手当について

    突然の心停止は、心臓が細かく震える「心室細動」によるものが多く、この場合、心臓の動きを

戻すには電気ショックによる「除細動」が必要となります。心停止から電気ショックを実施するまで

にかかる時間が、傷病者の生死を決定するもっとも重要なポイントとなります。わが国では、市民

により目撃された突然の心停止のうち、救急隊が電気ショックを実施した場合の1か月後社会復

帰率は17.9%で、市民が電気ショックを行なった場合は35.8%と約2倍でした。市民が救急隊

の到着前にAEDを用いることで、より早く電気ショックが実施できたためと考えられます。

    したがって、市民によるAEDの使用がとても重要です。

          胸骨圧迫

AEDとは

 automated external defibrillatorの頭文字をとったもので、自動体外式除細動器ともいわれ

ています。AEDは、電源を入れると日本語の音声メッセージで操作のしかたを指示してくれ、

電極パッドを傷病者の胸に絵で示されているとおりに貼り付けると、傷病者 の心臓のリズム

を自動的に調べ、除細動が必要な不整脈かどうかを自動的に判定し、どのような操作をすべ

きかを音声メッセージで指示してくれ、除細動を行う必要がある時に限って、除細動をするよう

にとの指示を具体的に出すしくみになっている、薬事法に基づく承認を受けた医療機器です。

 また、AEDは、心室細動や無脈性心室頻拍といわれる不整脈による心臓停止については

有効ですが、その他の原因による心臓停止については有効ではありません。

 したがって、AEDはすべての心臓停止に対して万能ではなく、それに対応するためには、

心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生法を適切に行うことが必要です。

           AEDのマークのイラスト

            AEDの基本標識

AEDを用いた除細動の重要性

 元気だった人が心疾患、特に心筋梗塞などが原因で突然倒れ

たような場合の心臓のリズムは、心室細動と呼ばれ、心臓の筋肉

が不規則にブルブルと震え全身に血液を送り出すというポンプの

役割を果たせなない状態である場合が多く、そのまま放置すると

死に至ります。

 胸骨圧迫や人工呼吸を直ちに始めることは、脳に発生する障害

を遅らせることができ、とても大切なことです。しかし、心室細動と

呼ばれる状態を取り除き、心臓のリズムを正常な状態に戻すため

には、除細動を早期に行うことが最も適切な処置なのです。 

下の図は、心室細動になってから除細動を行うまでの時間と生

存退院率との関係を示したものです。これを見ると、除細動をする

 のが1分間遅れると、7~10%の割合で、生存退院率が下がって

 いることがわかります。しかし、救急車が到着するまでに全国平均

では約8分間を要します。したがって、その間に何もしないでいると、

 生存へのチャンスを失ってしまうことになるのです。このことから、

 傷病者が倒れた現場に居合わせた人が、その現場で早期に除細動

 を行うことは欠かすことの出来ない重要なことなのです。

 生存退院率のグラフ                        

        aed3            aed2 aed                   

                        

(心室細動の時間経過による生存退院率)    

出典:Guidelines 2000 for cardiopulmonary resuscitation and emergency cardiovasuular.
    American Heart Association.2000

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