骨 折
骨 折
<症 状>
多くの場合、損傷部位の激痛を訴え、腫れや変形がみられたり皮膚の色が変わることもあります。
骨折には皮下骨折と開放性骨折(複雑骨折)があり、開放性骨折は骨折部が外に飛び出た状態で損傷の程度も激し
い場合が多く、感染の危険性が高いので注意が必要です。
また骨折すると骨の近くの血管が損傷し、予想以上に出血(内出血)が多いのも特徴のひとつです。
例えば肋骨骨折1本100cc、腕300~500cc、大腿骨1000~2000cc、骨盤骨折では3000ccを超えることもあり
ますので、骨折で出血性のショックになることも多くみられます。
脊椎骨折は高い所から落ちたり、水泳の飛び込みや交通事故などでおこります。
脊椎の骨折に伴い神経を損傷すると麻痺が生じたり、上位の頸神経の損傷では呼吸ができなくなったりします。したがっ
て負傷者を運んだり体位を変える時は細心の注意が必要です。体のどこかに麻痺があるような場合には、負傷者が危険
な場所にいない限り動かさず、その場で必要な応急手当を行い救急車の到着を待ってください。
<手 当>
応急手当としては、負傷者を不用意に動かさないようにし、適当なもの(雑誌、板、段ボール紙、傘など)で骨折部の
上下の関節が動かないよう固定します。・開放性骨折の場合は傷口を清潔なガーゼなどで覆ったあとに固定します。