新年会や忘年会、職場や地域での飲み会など様々な場面で宴会等に参加する機会は多くあります。また同時に、食べられるのに捨てられる食べ物(食品ロス)が発生する機会も増えます。
国内で年間に発生する食品ロスは約643万トンといわれており、これは日本人1人あたりが毎日お茶碗一杯分(約139g)の食べ物を捨てていることになります。また、この量は世界の食料援助量の約2倍となっています。
私たちが食品を食べきれず捨ててしまう一方、世界では食事を定期的にとることができず困っている方も多くいるということになります。限られた大切な資源を節約し、食品ロス削減にご協力をお願いします。
下記では個人で行える食品ロス削減へのさまざまな取り組み例をご紹介します。
「30・10(さんまる・いちまる)運動」とは、乾杯後から30分は自分の席で出された料理をしっかり味わう。宴会終了10分前には自分の席に戻り、残さず料理を食べ切ろうという運動です。
宴会等ではついつい会話に夢中になり食事をすることを忘れてしまいがちです。一人ひとりの意識が大切です。
岡山県は「おかやま30・10運動」と題して、食品ロスを減らすための取組を行っています。
おかやま30・10運動<岡山県ホームページ><外部リンク>
1.適量を注文しましょう。
2.幹事さん「おいしく残さず食べきろう!」の声かけをお願いします。
3.宴会の開始後30分、終了前10分は、自分の席でしっかり食べましょう。
4.食べきれない料理は仲間で分け合いましょう。
5.お酒は無理強いせず、楽しく飲みましょう!
買い物前には冷蔵庫の中を確認してあらかじめ庫内に残っているものや買うものをチェックしておくことで不必要なものを買ってしまうのを防止することができます。
みなさんが買い物をするとき「賞味期限」と「消費期限」の文字を見ることがありますか。商品を選ぶ際に、確認しながら買っている人も多いのではないでしょうか?
ところで、みなさんは「賞味期限」と「消費期限」の違いを知っていますか?2つの表示は似ているようで、実は異なる意味を持った言葉です。
という意味です。消費期限は劣化の早いもの(牛乳、チーズ等)に、一方賞味期限は日持ちがするもの(スナック菓子、カップラーメン等)に記載されています。したがって、賞味期限が切れたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。そのため、中身等を確認して食べることができます。こうした取り組みも食品ロス削減の方法になるかもしれません。
※「消費期限」も「賞味期限」のどちらも未開封の状態で保存方法を守った場合の期間を表示してあります。開封後は期限に関わらず早めに食べましょう。
料理を作る際に必要以上の量を作りすぎないことも食品ロス削減につながります。親戚等の帰省や来客によりいつもより多めに料理を作る機会があると思いますが、過剰な料理の作りすぎにはご注意ください。なお、消費者庁では作りすぎた料理の別の料理に作り替えるレシピを公開しています。ぜひ、ご参考にしてください。
<消費者庁のキッチン(公式ページ)><外部リンク>