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石の風車


ページID:0000103 印刷用ページを表示する 掲載日:2012年2月1日更新
石の風車1
石の風車1

石の風車2
石の風車2

高速道路で結ばれた太平洋と日本海のほぼ真ん中に私たちの町有漢町(うかんちょう)があります。そして、有漢インターチェンジのすぐ近く、「うかん常山公園」の主役が、町のシンボルモニュメント「石の風ぐるま」です。

石の風ぐるまが回る理由・大きさ、構造


 うかん常山公園にある石の風ぐるまは、土台が御影石(みかげいし)、羽根は万成石でできていて、一番大きなもので土台が40トンもあり、直径242センチ、重さ約2トンもある羽根がついています。ゆるやかな、自然の風を受けて、ゆっくりと、優しく回ります。
・なぜ回るの?
 「石の風ぐるま」は、高知市在住の彫刻家、門脇おさむ氏の製作によるもの。うかん常山公園には7基の「石の風ぐるま」があり、羽根は全部で18個あります。この石でつくられた風ぐるまの羽根が、風速2~3mの風(すすきの穂が揺れる程度)で回る仕組みになっていて、意外性のある彫刻作品です。
仕組みの中身は.......それは秘密です。(あしからず)有漢町では、まちづくりの戦略として、「石の風ぐるま」をシンボルモニュメントとし、「風をあつめ、風を起こす」を合言葉に広域的な地域間交流をすすめています。
 この「石の風ぐるま」の下に人々が集い、交流が深まることによって、新たな風(活力)が吹いてくるのです。
 つまり、「石の風ぐるま」が回るのは、自然の風の力だけでなく、ここに集う人の力や思いが、石の羽根を回しているのです。

風の物語


「石の風ぐるま」のある公園づくりへの取り組みは、高速道路開通をにらみ、平成5年に若者を中心とした住民代表による村おこし委員会でアイディアが出されたのがきっかけでした。
 過疎と高齢化が進む知名度の低い山間の小さな町の将来を、それぞれが真剣に考え、知恵をしぼる中で、夢を描けるものとして具体化したのです。
ですから、うかん常山公園は、ただの公園ではないのです。ここに住む人々の、まちづくりへの熱い思いや、ここに集う多くの人々の、いろいろな気持が融合することが魅力になっているのです。だから、大きな石の羽根が、静かに優しく回るのです。
 大きな石の羽根が回るのは、風ぐるまの芯棒がしっかりしているから、小さな芯棒でも重い羽根を回すことができる。小さな町でも、ここに住む人々の思いがしっかりしていれば、たくさんの人がやってきてくれる。風は吹いてくれるのです。

関連情報リンク

うかん常山公園