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市長所信(平成22年9月)

ページID:0001271 印刷用ページを表示する 掲載日:2012年2月1日更新

 皆様おはようございます。
 ことしの夏は、梅雨明けが例年より早く、7月に入りまして連日の猛暑、そして厳しい残暑というものが続いております。けさ方台風9号が日本海側を通過いたしたわけでございますが、最近の乾燥した状況といったものを解消するまでには至ってないのではないかという心配もいたしておるところでございます。渇水等の対策につきましては、即応できるよう常に体制をとってまいりたいと思っております。
 本日から9月定例議会をお願いいたしたところでございます。皆様方には、何かと御多用のところを御参集を賜り、まことにありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。
 さて、本議会に提案をいたしております案件でございますが、認定3件、議案14件の合計17件でございます。この議案の説明に入ります前に、まずさきの臨時市議会に御提案をいたしておりました朝霧温泉「ゆ・ら・ら」についてでございます。
 指定管理者の指定に関する議案外につきましては、否決となったところでございます。もとより、朝霧温泉「ゆ・ら・ら」を健康増進施設としての再開ということに向けて、職員一丸となり懸命努力をしてくれておったわけでございますが、議会の皆様方に十分に御納得をいただける説明ができなかったということに関しましては、深く反省をいたしておるところでございます。私もその責任を痛感いたしております。
 また、事務方の最高責任者である副市長からは、さきに辞職願の提出を受けておりますが、今9月議会への適切な対応、また他案件への対応と、これを行うためにも私のほうで預かりとさせていただいております。
 臨時議会の際にも申し上げましたが、できるだけ早くこの施設の活用というものをしたいという気持ちはいささかも変わっておりません。今後できるだけ早急に、各方面から伺うお話なども参考にしながら、市内部でもあらゆる可能性を議会の皆様のお知恵もいただきながら検討してまいりたいと思っております。
 大学の一節に由来されると言われます格物致知という言葉を今思い返しております。いわゆる最高の道徳知である致知というものが発揮できる、この人は多いと思いますが、その前の格物、いわゆる自分の中の改革といったものができる、その2つがあってこその両輪であります。今以上に了知が発揮できるよう、そして自己の心の中の物事を直していく、そういったことを改めて進めてまいりたいという覚悟を持っておるところでございます。
 それでは次に、最近の市政を取り巻く状況、また考え方の一端を述べさせていただきたいと思います。
 9月になりました。御承知のように、9月は防災月間でございます。昨日は台風の接近ということもございまして、万一の災害に備え、防災体制を十分身の回りでも点検をお願いしたいと、このように思っております。
 またことしは、今は暑いということでございますが、それまでの梅雨末期の集中豪雨などによりまして多くの被害が発生をいたしております。7月14日の集中豪雨の際には、河川水位が上昇をし、災害対策本部も設置をいたしたところでございまして、情報の収集、また広報活動などの体制を万全にとったところでございますが、幸い人災ということには至っておりませんので、安堵もいたしております。しかしながら、住宅への浸水、また市道、農林道などの施設災害等が大変多く発生をしており、今議会にも補正予算としてお願いをいたしておるところでございます。
 市といたしましても、大災害、また重大事故等の発生を想定し、先般8月4日でございますが、岡山自動車道の高梁サービスエリアにおきまして、高速道路の交通量の増加による事故対応といった救出訓練、またヘリコプターによります搬送訓練、こういったことにも参加をいたしておりますし、また8月30日には、岡山県備中県民局との共催によりまして、防災を考えるということで講座、また防災訓練などの実施を行ったところでございます。それぞれ多くの関係機関と連携のもとで地域住民の参加により防災意識の高揚というものにも効果があったものと私は思っておるところでございます。
 次に、今春閉校となりました岡山県立城南高等学校川上校地の活用の件でございます。
 既に御案内してございますが、アグリテクノ矢崎さんと協議を進めてきたわけでございますが、8月10日にその協定書の締結ということをさせていただいたところでございます。
 もとより、市の農業施策として、新規就農者、また担い手の確保、育成、そういった3つの事業を展開していきたいという市の考え、そしてそこに連携をしていただくアグリテクノ矢崎さんという形で、市の農業施策の推進を図っていくことといたしております。
 さらには、耕作放棄地の活用なども視野に入れまして、高梁市の特産でありますピオーネや桃太郎トマトなどの基幹作物もあわせ、これからの農業展開というものを目指してまいりたいと思っております。どうぞ今後とも御支援をお願いいたしたいと思っております。
 次は、子育て支援センターの活動状況について御報告を申し上げます。
 7月1日に吉備国際大学短期大学部9号館1階にオープンをして以来、多くの子どもさんや保護者の方に御利用をいただいております。利用者は、仮オープンからでございますが、累計が8月末で1,043人に上っております。子どもも楽しめる、また友達もできる、そして保護者もお互いの交流により子育てを楽しんでやれるといったような声も多くいただいておるところでございまして、今後は孤立しがちな地域の子育て、そして家庭への支援、またネットワークによる子育て支援なども展開をし、さらなる交流促進を図っていくことが大事であるというふうに考えております。
 次は、第25回国民文化祭・おかやま2010についてでございます。
 この日本最大の文化の祭典でございますが、開催まで52日前ということになりました。10月30日土曜日から11月7日日曜日までの間、県内全市町村を会場にして68の事業が展開をされるわけでございます。県内外から多くの来場者の方があるものと見込まれておるところでございます。
 本市におきましても、童謡フェスティバルin高梁、神楽フェスティバル、漫画フェスティバル、この3つの事業を開催することとしております。現在、実行委員会の中に各フェスティバルの企画委員会を設け、大会の成功に向けて開催準備を進めておるところでございます。全国から多くの出演者の方、また来場者の皆様をお迎えをするということになるわけでございます。本市を全国に発信する絶好の機会であるともとらえております。広報宣伝活動にも力を入れ、さらなる盛り上げを図ってまいりたいと思っております。どうか議員諸公におかれましても、積極的な御参加をお願い申し上げたいと思っております。
 以上、6月定例議会以降の市政のあり方、またそれに対します考えの一端といったものについて述べさせていただきました。
 続きまして、6月定例議会から今日に至りますまでの主要な事業等について、若干報告をさせていただきたいと思っております。
 7月から今日まで、各地域におきましてはさまざまな催しというものが盛大に開催をされてきたわけでございます。もう御承知のことと思いますが成羽愛宕大花火、またマンガ絵ぶたまつり、そして有漢納涼ふるさと祭、また備中たかはし松山踊りと、こういった伝統的な催し、また地域の特色ある文化行事に多くの市民の皆様はもとより、市外からも多くの方に足を運んでいただいたところでございまして、大変喜んでおるところでございます。これからもこういった事業が今まで以上に工夫をされ、そして地域の文化として、また地域の活性化の活力の源として盛り上がるよう、皆様方の一層の御活躍をお願いし、また市としても協力をさせていただくということを考えております。
 さらにことしは、7月24日から30日にかけまして、高梁市内の中学生16名を国際姉妹都市でありますアメリカ、トロイ市へ派遣をいたしました。また、8月10日から17日にかけては、トロイ市から7名の中学生が高梁市を訪問してくださいました。昨年新型インフルエンザの影響で中止となったということからことしは相互派遣ということになったわけでございますが、これもさまざまな交流を通じて友情をはぐくみ、将来に向けての大きな夢と希望というものが持てたという報告もいただいております。大変よかった事業ではないかなと思っております。来年以降も継続してこの交流活動を続けるということをお約束申し上げたところでございます。
 また、あさって10日でございますが、上海万博の日本産業館の会場におきまして、岡山デイが開催をされます。高梁市からは、備中神楽の上演ということで、市内の方々から選抜ということでお願いをいたし、阿部社の方々とともに上海を訪れることといたしております。高梁市の持つ伝統文化の発信に、全世界にこれはできるわけでございますので、努めてまいりたいと思っております。