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内臓機能障害

ページID:0019931 印刷用ページを表示する 掲載日:2017年2月1日更新

  内臓機能障害には、心臓機能障害、じん臓機能障害、呼吸器機能障害、ぼうこう・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害、肝臓機能障害の7つの障害があります。

 内部障害はほとんどの場合、外見からは障害があることがわからないため、周囲の人に理解してもらいにくい障害です。しかし、進行性の疾患を伴っていることも多く、不安を抱えていたり、継続的な医療ケアや介護が必要な人もいます。

(1) 心臓機能障害

  全身に必要な血液を送り出すポンプの役割をはたす心臓の機能が、病気などにより低下してしまう状態です。「ペースメーカー」という医療器具をおなかか胸に埋め込んでいる人もいます。動悸、息切れ、疲れやすいなどの症状があります。

(2) じん臓機能障害

  じん臓の働きが悪くなり、身体に有害な老廃物や水分を排泄できなくなるため、不必要な物質や有害な物質が体内に蓄積される状態です。定期的に人工透析治療を受ける必要がある人もいます。

(3) 呼吸器機能障害

  肺の機能が低下して、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかずに酸素が不足する状態です。

(4) ぼうこう・直腸機能障害

  ぼうこう、直腸が機能低下または機能を失ってしまった状態です。そのため、排泄物を体外に排泄するための人工肛門・人工ぼうこうをつけている人もおり、これらの人を「オストメイト」といいます。

(5) 小腸機能障害

  小腸が広い範囲に切除された場合や、小腸の働きが不十分で消化吸収が妨げられ、通常の経口摂取では栄養維持が困難な状態です。

(6) 免疫機能障害

  ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染すると、白血球の一種であるリンパ球が破壊され、免疫機能が低下し、発熱、下痢、体重減少、全身倦怠感などが現れます。また、免疫機能が低下することで、さまざまな感染症等が起こりやすくなります。

(7) 肝臓機能障害

     肝臓の働きが悪くなると、アンモニアなどの毒素や有害な物質が解毒できなくなり黄疸や意識障害を引き起こします。悪化すると肝硬変や肝臓ガンを引き起こすことがあります。