まず、自分自身を自己紹介します。誰が近付いてきたかわかるようにこちらから声を出して、「○○さん、こんにちは。△△です」といって名乗りましょう。軽く肩や腕にふれたりすると、話しかけられていることが一層わかりやすくなり、どちらを向いたらよいかもわかります。
「○○へ行くので、席をはずします」と必ず声をかけてからにしましょう。別れるときも同じように声をかけてからにします。
方向や位置を説明するときは、視覚障害者の向きを中心にします。
また、「むこうの…」「このくらいの…」といった代名詞などではなく、「あなたの右」や、「お札くらいの大きさ」などと、具体的に伝えましょう。物の位置は、時計の文字盤を例にして、「あなたは6時の方向にいます。コーヒーカップが9時の位置にあります」と説明することもできます。
道順を説明するときは、目印となる具体的な建物などを伝えましょう。再度誰かに道を尋ねるときや、援助を受けるときに役立ちます。
商品を選ぶときなどは、説明しながら本人の手を取って触らせてください。
基点となるドアや入口から部屋の様子を説明しましょう。「ドアを背にして正面に机がロの字型に並んでおり、20人程度座れます。右側の壁にはスクリーンがあります」というように、具体的に説明します。
まず、どのように誘導すればよいか聞きましょう。階段や段差へは、それらに直角に誘導して必ず立ち止まり、「くだりの階段です」「段差があります」などと声をかけます。
誘導する人が斜め一歩前を歩きます。視覚障害者は誘導する人の肘関節の少し上に軽くつかまるか、肩の上に手を置きます。歩く速度は視覚障害者に合わせます。
杖を引っ張る、手をひっぱる、身体を押すなどの行為はとても危険なのでしてはいけません。