郷土資料館は、旧高梁尋常高等小学校の本館で、明治37年(1904)に建築され、市の重要文化財に指定されています。樅(もみ)材を使い、無節柾目(むぶしまさめ)の良材で念入りに施工してあります。特に二階の講堂は桃山風の豪快な二重折上格天井(にじゅうおりあげごうてんじょう)で、明治の気風をそのまま伝える見事な出来栄えです。
昭和47年に学校統合によって小学校が移転したのち、明治期の代表的な建築物として保存されることとなり、郷土資料館として転用されました。展示品は、市民の協力によって収集された江戸時代から昭和初期にかけての生活用具などで、約3,000点を展示しています。