備中松山城は、NHK大河ドラマ(2016)の「真田丸」のオープニングに登場していました。どのように使われていたかをご紹介します。
真田氏には縁のない備中松山城ですが、NHKのディレクターの目にとまり、標高430mという高いところに天守が残っており、険しい岩山(臥牛山)の上に残る城郭が山深い真田氏の居城のイメージに近かったことからロケ地に選ばれたと聞いています。
真田丸のオープニングで使用されている備中松山城の該当箇所を紹介します。
(1) 大手門北側の岩盤 | (2) 大手門北側の岩盤上の石垣と土塀 |
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備中松山城の「自然の岩盤をうまく取り込んでいる山城」という特徴をよく現している所です。 滝はCGで追加されています。 | (1)の自然の岩盤の上部に築かれた石垣と土塀です。 土塀は、本物は漆喰塗りですが、CGで土壁風に加工されています。また真田氏の旗が立てられ、真田氏の城郭となっています。 |
(3) 大手門 | (4) 大手門 |
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備中松山城の天守が残っている近世城郭の中核部(小松山城跡)への入口にあたる大手門跡です。大手門は櫓門形式をとっています。 CGで櫓台の門の部分に水の流れが追加されています。 | (3)と同じ場所ですが、多少門の中へ入ったところとなります。 本来は大手櫓門の櫓台である両側の石垣の上に土塀がCGで追加されています。また正面の枡形となる石垣の上にも土塀と樹木がCGで追加され、真田氏の旗が立てられています。正面の石垣のコケなどは現状のままです。 |
(5) 本丸の下の段 | (6) 天守の屋根 |
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現存する天守と石垣、復元した土塀と本丸東御門(平成9年復元)を左に見ながら、天守の北側にある二重櫓(現存)へいたる通路のところになります。 現状では、復元した土塀が漆喰塗りですが、CGで土壁風になっています。ほぼ現状と変わりません。 | 天守の2層目の東側の屋根です。 何も加工されずにそのまま使用されています。 |
備中松山城の土塀には、狭間が丸と四角のものしかなく、今回のオープニングでフルCGで追加されている部分の土塀には丸・四角の他に、三角のものが見られます。こういった部分にも着目してご覧いただければと思います。