山田方谷記念館では施設の設備的な制約から実物史料の展示を常時行うことができず、レプリカを中心とした展示を行っていますが、期間を限定し、山田家に伝来した実物史料をシリーズ的に展示することとしています。
今回は山田方谷219回目の生誕日と山田方谷記念館開館4周年にあわせて「其の五」として、方谷が弟の平人に宛てた書状と山形藩士で儒学者の塩谷宕陰が方谷に宛てた書状を展示します。
方谷は備中松山藩主であり江戸幕府老中を務めた主君の板倉勝静とともに、幕末の難局に対処することとなります。今回展示する書状からは、方谷は勝静に抜擢され元締役兼吟味役という藩の大役に就任することに当初不安を抱き断ろうとしていたこと、しかしながら実際にはその任を果たし、後に勝静のよきパートナーとして認知されるようになったことなど、2人の関係性を知ることができます。ぜひご来館いただき、ご覧ください。
■期 間 令和5年2月17日(金曜日)~5月31日(水曜日) 9時00分~17時00分
(方谷の生誕日:2月21日 開館4周年:2月24日)
■展示物 山田平人宛山田方谷書状 嘉永2年(1849)12月9日付
山田方谷宛塩谷宕陰書状 文久2年(1862)4月13日付
■入館料 大人500円、小中学生250円(高梁市在住の小中学生、65歳以上は無料)
■場 所 山田方谷記念館(高梁市向町21) 電話:0866-22-1479
山田平人宛山田方谷書状 (元締役兼吟味役への就任を断りたい)
山田方谷宛塩谷宕陰書状(勝静の老中就任に伴い方谷の出府を期待)