当館館長の山田敦は、山田方谷から数えて5代目の玄孫にあたり、山田家には方谷以来の歴史的な史料が数多く伝来しています。当館では、レプリカを中心とした展示を行っていますが、期間を限定して、山田家に伝来した史料をシリーズ的に展示することとしております。
今回は、板倉勝静が神戸秋山と堀周平に宛てた書状を紹介します。
この書状が書かれたのは、明治時代になって、新たな政府の仕組みがつくられた時期でした。神戸と堀は勝静の家臣でしたが、この時期は高梁で板倉家の事務を担当していました。元備中松山藩主の勝静は、戊辰戦争で天皇を後ろ盾とする新政府方と戦い、「朝敵」となります。旧幕府方はこの戦いに敗れ、勝静は処分されますが、後に国から位を与えられます。このことは、勝静の名誉回復を意味し、勝静や家臣たちにとってうれしい知らせでした。
同時に、この頃、方谷が病気を患い、体調が優れないという情報が勝静のもとに入ります。心配した勝静は、勝弼と勝静からの見舞の手紙や見舞金を方谷のもとへ贈るよう神戸や堀へ指示しています。しかし、方谷はこの書状が書かれた約半年後に亡くなります。
今年は方谷没後150回忌の年にあたります。今回の展示を通じて、勝静の名誉回復と、時代が変わっても続く勝静の方谷に対する深い敬意とふたりの関係について知っていただければ幸いです。
■期 間 令和8年6月26日(金曜日)~8月31日(月曜日) 9時00分~17時00分
(方谷の命日:6月26日)
■展示物 神戸秋山・堀周平宛 板倉勝静書状 明治9年(1876)11月30日付
■入館料 大人500円、小中学生250円
(高梁市在住の小中学生、65歳以上は無料)
■場所 山田方谷記念館(高梁市向町21)
電話:0866-22-1479

神戸秋山・堀周平宛 板倉勝静書状

展示風景