当館館長の山田敦は、山田方谷から数えて5代目の玄孫にあたり、山田家には方谷以来の歴史的な史料が数多く伝来しています。
当館では、施設の設備的な制約から実物史料の展示を常時行うことができず、レプリカを中心とした展示を行っています。しかし、どうにか実物史料をご覧いただく機会が作れないかとの思いから、期間を限定して、山田家に伝来した史料をシリーズ的に展示することとしております。
今回は山田方谷220回目の生誕日と方谷記念館5周年にあわせて「其の七」として、方谷の師である丸川松隠と佐藤一斎がそれぞれ方谷に宛てた書状を展示します。
丸川松隠は新見藩の儒者で、方谷は5歳から約10年間松隠の私塾でその教えを受けました。また、佐藤一斎は江戸幕府の学問所である昌平坂学問所の教授も務めた人物で、方谷は30歳から約3年一斎の私塾で学びます。松隠と一斎はともに方谷の師であり、2人が方谷に宛てた手紙からは、自らのもとを離れて活躍する弟子に対する温かいまなざしや当時の社会の様子を読み取ることができます。
ぜひご来館いただきまして、ご覧ください。
■期 間 令和6年2月20日(火曜日)~5月31日(金曜日) 9時00分~17時00分
(方谷の生誕日:2月21日 開館5周年:2月24日)
■展示物 山田方谷宛丸川松隠書状 天保2年(1831)3月12日付
山田方谷宛佐藤一斎書状 天保8年(1837)3月6日付
■入館料 大人500円、小中学生250円
(高梁市在住の小中学生、65歳以上は無料)
■場 所 山田方谷記念館(高梁市向町21) 電話:0866-22-1479
展示風景